僕はヴィーガンでは無い。
江田有志だ。
ヴィーガンを批判するつもりは毛頭ない。
ただ、ヴィーガニズムという哲学を尊重し、その定義を曖昧にしたくないがために、僕はヴィーガンとは名乗らない。
僕がどのように考えているか、書こう。
これは食についても、食以外のことについても言える基本原則であるように思える。
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動物と植物の命を分けろ、と言うのでは無い。
それぞれに適した配慮をすべきだ、と言いたいだけである。
殺生を否定しているのでは無い。
不必要な殺生、不当な殺生が良くないと言っているのである。
もっと普遍的に言うならば、暴力がよくないと言うことになる。
これは論理以前、直感でわかるものだ。
文字通り、直(じか)に感じてわかることだ。
論理で語るならば、こうなるだろう。
暴力とは、
自分が相手の立場に立たされた時、いい、仕方がないと受け入れることの出来ない犠牲を相手に強いること。
非暴力とは、
自分が相手の立場に立たされた時、いい、仕方がないと受け入れることのできる行為、あるいはそれよりましな行為を相手にすること。
殺生は、否定しない。
我が子を捕食者に食べられた時、その悲しみは深いがいずれは乗り越えなくてはならない。
しかし生産効率をあげるため、
安く大量に牛乳を生産するために母牛と子牛を引き離す、
これはちょっと違うと僕は思う。
また、多くの採卵業界では卵を産まないオスはひよこのうちに殺処分されると言う。
これを知る時、これを見る時、自分の体はどんな反応をするか、自分の心はどうなるか、
直に感じてみてごらん。