食で一番大切なのは、食材の命に寄り添うこと。
美味しさや健康も大事ではあるが、これらは食材の命に寄り添うことの従でありたい。
あくまでメインは食材の命だ。
これの根拠は、自分が食材になる時、そのように接して欲しい、と思うことにある。
少なくとも僕はそうだ。
例えば山を歩いていて、クマに襲われる。
例えば何者かが人間を家畜にする。
この時、「美味しく食べてくれるのなら、自分はどれほど残虐な死も、どれほど不条理な扱いも受け入れる」と言うよりかは、「せめて適切な配慮をしてほしい」と願うことの方が先に来る。
それなら僕も食材に対してそのように振る舞うべきだ、ということである。
別に誰がどのような選択をしてもそれは僕の預かり知るところでは無い。
しかし、もし僕たちが自分たちのしている残虐行為を正当化したり、そこから目を逸らしながらもそれを支援し続けるのなら、
それと全く同じ論法で政治家は僕たちを支配し続けるだろう。
しかしこれは論理である。
ここに答えは無い。